第35号 法友工体連会報を4回に渡り,毎週火曜日に公開していきます.
日頃より工体連OB会の活動に対し暖かい御支援・ご協力を頂き感謝申し上げます。
さて皆様御承知のように、昨年から新たな校友会組織となり卒業時に一括して3万円の終身会費を納入することで、卒業生全員が校友会正会員となることになりました。それに伴い、既卒業生も同様に3万円を納入することで終身(正)会員として登録されることに統一されました。各団体で40名の正会員がいれば1名の代表議員を選出する事が出来、代表議員会議等で意見を述べたり、役員を出したりすることができます。
工体連OB会は現在、正会員が15名しかいない為、代表議員が出せない状況で、私達の意見を大学や校友会の運営に反映させる場がありません。先行して多くの正会員を確保している団体もあり、工体連OB会は正直、出遅れている状況です。
工体連OB会が学生や卒業生の為の提言や運営等に参加出来るよう、正会員登録への御協力をお願いする次第です。終身会費の3万円は一括で払うか、1万円×3ヶ年または3千円×10ヶ年の3通りがあります。
本年度中に一括支払いして頂いた会員の所属団体には2割(6千円)の活動費が還元され、工体連OB会としては各OB会にはその半額を活動費として還元することにしております。
入会用紙を各OB会に10部ずつですがお送りしました。工体連OB会員が一人でも多く正会員に登録頂けますよう、お願い申し上げます。
入会の際には申込書の主たる所属団体名欄に「工体連OB会」と必ず記入をお願いします。申込詳細については各OB会の理事にお聞きになるか、交友会のホームページをご確認下さい。御協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(工体連OB会会長 松尾秀文)
私は、現在、脳の機能を映像化する装置の開発を行っています。この研究では、日本において急増しているアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症を診断し、進行を遅らせたり、治療に結びつけていくことがその目的になります。
人間の脳では、神経細胞同士がシナプスと呼ばれる突起部を介してつながっており、アセチルコリンやドーパミンというような神経伝達物質がそこから放出され、神経網が構築され記憶が保持されているわけですが、この放出が妨げられると神経細胞同士が孤立し、記憶が失われ認知症につながるというわけです。
この他にも、脳から放出される物質の中にはβエンドルフィンと呼ばれるものがあります。この物質は免疫力を向上させたり、痛みを和らげたりすることで有名で、別名脳内麻薬とも言われ、モルヒネの6倍以上の鎮痛作用があるとも言われています。
このβエンドルフィンは、同時に脳を活性化させ、精神的ストレスを解消させるものなのですが、これはスポーツを行うことで多く分泌します。この生産メカニズムは、運動をすることによって精神的なストレスが脳内に発生し、この不快感を最小化して苦痛から解放するために、脳はβエンドルフィンを積極的に生み出すというわけです。 例えば、ランニングの途中で辛さが快感に変わり、頭がすっきりし、やる気が出てくるのもこの効果で、「ランナーズ・ハイ」とも呼ばれています。
このようにスポーツは私達の日常生活において絶大な効果をもたらし、スポーツを習慣化することは、健康な体と精神を保つための必要条件と考えています。
私自身、週に2~3回、朝5時に起きてジムに通う生活を続けており、ストレッチをしてからランニングやバイク、ウェイトトレーニングなどの運動後に、固まった筋肉を水泳でほぐすようなことを続けています。この効果は絶大で、いやなことは忘れ、リフレッシュした気分で新しい発想も生まれてきます。
このような意味で、大学での勉強や研究においてスポーツは非常に重要であり、このスポーツを支援する工体連のような組織がますます発展していかねばなりません。
今年は、小金井の地に工学部が移転してから50年の節目を迎え、理工学系の4学部が次のステージに踏み出す年にもなりますが、スポーツの持つ良さを理解しながら次の50年に向けて邁進していきたいと思っております。