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第89号 法政大学理系同窓会報を8回に渡り,毎週月曜日に公開していきます.

歴代会長からの提言

工学部同窓会第15代会長・相談役
金子 泰造(建62)(10期)

◦同窓会50周年を迎えて

 理系同窓会50+1周年を迎えたこと、心よりお慶び申し上げます。
 理系同窓会は、「理工学部」「情報科学部」「生命科学部」「デザイン工学部」の理系4学部の同窓会を擁し、小金井キャンパスと市ヶ谷田町キャンパスに展開する大所帯の同窓会に成長しました。
 51年前、麻布校舎から小金井キャンパスに移転したのを契機に機械工学科、電気工学科、土木工学科、建築学科、経営工学科、電気工学科計測制御専攻の6学科の同窓会の連合体として工学部同窓会が発足したのがその前身です。
 それから30年、私が工学部同窓会長として30周年記念事業を行ったときは、いまだ、発足時と同じ6学科の連合体である1学部の同窓会でした。
 当時はバブル経済が崩壊して数年後、いまだバブル期の消費志向が残っており早晩、日本の景気は持ち直すだろうという気分があり、30周年記念事業は概ね盛会に終わりました。
 ところが、その後僅か20年で、失われた10年、さらに失われた20年と表現された不況が続く中で、工学部同窓会は、理系4学部連合の理系同窓会として大変貌を遂げて参りました。
 日本の景気も漸く上昇に向かう兆しが見えるこの時期に新執行部による理系同窓会50+1周年の記念行事を挙行することは、将来に向けて、大きな飛躍を約束する予感を感じます。
 私たち同窓生もこれを機に、大学及び同窓会のさらなる発展に協力、支援を改めて、肝に銘じるところであります。


工学部同窓会第16代会長・相談役
小林 一久(土64)

◦理系同窓会の未来の一言

私が工学部同窓会の理事としてお手伝いに入ったのが1987年で建築出身の住ノ井正勝会長(59年卒)の時からでした。
 振り返ってみると当時の工学部は、各学部同窓会の中でも私の前任者である金子泰造会長の時に開催された30周年記念行事は圧巻でした。
 それから失われた20年を経て現在と続いている訳ですが、その間、清成忠男前総長の肝入りで旧校友会の幹部、各学部同窓会会長も参加して校友会、各学部同窓会、地域同窓会、応援団OB、スポーツ系団体等など、全卒業生団体を統合した法政大学校友連合会が結成されることとなりました。大学と卒業生団体が力を合わすことにより校格をあげることと相互利益を目指すためにも現在継続中であると理解しております。
 その組織の中にあって法政大学理系同窓会も発展的拡大をして現在に至っています。
 自分が過ごした工学部土木工学科がデザイン工学部都市環境デザイン工学科と名称が変わっても同窓生として私達も含め組織を維持し強化していかなければなりません。
 常に大学側と足並みを揃えて全員で志を高く掲げ強い向上心で歩まねばなりません。
 その為には、参加する人が喜んで出席出来る魅力ある組織にすること、組織を維持するにはお金が必要です。
 お金の集め方に工夫をして頂きたいと思います。私達卒業生もその方針に自分の力に応じた協力を惜しみません。どうか先輩を利用して下さい。


工学部同窓会第17代会長・相談役
長沼 有(電61)

◦ 母校の改革推進化が校格向上に大きく寄与

1. 最近、母校のグロ-バル推進化が校格向上に大きく寄与

 人生いくつになっても母校愛は強く大学の改革の記事が新聞紙上に発表される毎に心強く拝読しております。卒業生44万人の皆様も同様かと存じます。
 先般、文部科学省が大学の国際力低下に危機感を打ち出し各大学に国際化の公募を実施しました。そして大学の国際化を支援するスーパーグローバル大学(SGU)として母校を含め全国の国公私大37校を選定しました。支援対象大学が今後10年間かけて取り組む事業構想と財政支援する金額も公表されています。
 2014年12月8日には2013年度実績値に対し2023年度までの各大学の計画目標数値を明記し発表しています。
 母校は法政大学報(2015年第45号)にて詳細にスーパーグローバル大学創成支援に採択された旨を特集し公表しています。
 母校がSGUに採択されたことにより入試で志願者が急増し、2017年度は11万人を超え東日本ではトップとのこと誠に喜ばしいことであります。
 是非2023年度までに計画目標を達成して頂き、大きな業績としての勲章を確保出来ることを期待しております。

2.長期ビジョンHOSEI2030アクションプランに敬意

 昨今、各大学間競争は非常に厳しく私立大学の実力調査が何でもランキングで全て公表され、どこの大学が何が増減しているか一目で解る時代になって来た。田中総長の強いリーダーシップにより新体制をさらなる躍進と持続可能な価値ある大学にするためのアクションプランを実現するためのロードマップまで公表して大学運営に当たることは並々ならぬ努力の賜であり卒業生として敬意を表する次第であります。今日、大学運営に関わる内容をロードマップで公表したことは初めてのことかと存じています。
 すでに教職協働体制で2017年度から完全な実施体制に入り2030年には改革推進結果を大いに期待してやみません。


工学部同窓会第21代会長・相談役・理事
佐藤 敏夫(機60)

◦ 思い出深い工学部同窓会は、進取の理系同窓会へ

 工学部同窓会が、57,800名の卒業生に支えられて創立51周年を迎えたことに感 謝し、お慶び申しあげます。1966年(昭和41年)10月2日に品川の東京観光ホテルでの結成大会を得て、同窓会は設立された。初代工学部長の加茂正雄教授が「工学部の発展には卒業生の結束と協力」が不可欠であり、大学と同窓会は、「車の両輪」とのご助言を基本理念として歴代の会長が活動を進めて、法政大学の最古の学部同 窓会とし今日に至っている。
 2000年(平成14年)から法政大学は、工学系・理学系の教学充実を図るため学部の再編成が行われて、同窓会組織も改編が余儀なくされた。工学部同窓会は発展的に改変して2011年(平成21年)4月1日から進取の理系同窓会として発足した。同窓生各位の理解と協力を得て、問題なく順調に移行した最後の会長として感謝申し上げます。
 私は、1975年(昭和50年)に機械工学科同窓会の理事に選出され、機械工学科同窓会会長・工学部同窓会会長、そして校友連合会の理事と副会長として、微力ながら約41年間も同窓会の運営に携わったことは幸いであり、支えて下さいました同窓生の皆様に心からお礼申し上げます。
 如何なる組織体も、その組織としての「卓越性・質・継続性」が完全に保たれないと、崩壊するという考えを学びました。官公庁・大企業・大学・研究機関、そして同窓会も組織体であり、この認識は不可欠であると考えます。これを踏まえて理系同窓会の更なる発展を期待します。
 卒業生各位のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。


工学部同窓会第22代会長・理系同窓会初代会長・相談役
校友会学部同窓会理事
松谷 勝(電71)

◦「 次の50年の第一歩」

 工学部同窓会創立50+1周年記念式典が開催されることに対し、渡邊理系同窓会長をはじめ関係各位のご苦労に敬意と感謝を申し上げます。
 工学部同窓会は、1966年(昭和41年)10月に、工学部各学科同窓会を集約する形で発足し、各学科同窓会との連携、諸先輩方々の努力により育まれ、発展をしてまいりました。
 大きな変化は、2007年(平成19年)から始まった工学部の改組再編により建築学科、土木工学科が市ヶ谷に移りデザイン工学部となり、小金井に残った学科が、2008年から理工学部になりました。その間、工学部で入学された方々は、2010年度で卒業され、工学部が終了しました。また、情報科学部が2004年、生命科学部が2008年にそれぞれ小金井に設立されました。
 これらを踏まえ、工学部同窓会も再編に向け、2008年将来構想検討委員会を立ち上げ、検討を重ね、2011年理工学部、デザイン工学部、生命科学部、情報科学部の4学部で理系同窓会が発足しました。
 発足して6年が経過して、未だ同窓会ができていない学科もあり、発展途上にあります。同窓会としていろいろな面から立ち上げの支援をしなければなりません。
 理系同窓会にとり、今回の記念式典が次の50年の第一歩であり、卒業生がより楽しく集える同窓会に発展することをご祈念申し上げます。


理系同窓会第2代会長・相談役
岡本 眞(建70)

◦「50+1」によせて 自分の言

 私の同窓会との出会いは、30歳の頃(’76)であった。建築では「町田校地 設計者と建築学科と教育」(内容に興味ある方は長文になるため私に直接聞いていただきたい)について問題意識を持った多くが集まる。その事から学科同窓会意識は一気に高まる。「学科と緊張感を持った建築同窓会」として当時の住ノ江会長(後に工学部同窓会会長)を中心として脈々と多数のイベントを毎年誰かが中心となり開いている。建築同窓会を中心に今も引き継がれている。(’98)学科の長と同時に学部の副になり工学部から理系へを通過する。(’15)会長になってしまい全体を眺めるも他学科活動がどのように行われているかが自身の置かれた立場として気になり参加を試みるが都市、電気学科以外の学科は残念ながら参加する事はできなかった。過去はともかく活動低迷で現在の建築学科の活動が特殊解な様であることがわかった。
 (’17.4)より「相談役」となったが「相談される」のではなく「相談する」役としてキメタ。
 生命科学部に1つ、デザイン工学部に1つ。若い学科に同窓会ができてきている。が残念ながら我々とは別行動となっている。近くにいる学科同窓会は注意して見守ってあげていただきたい。
 「50+1フェス」は100年に向けた折り返し点である。持続性のある「祭りの場」創りを祈る。