第32号 法友工体連会報を4回に渡り,毎週火曜日に公開していきます.
’12理系同窓会ホームカミングデイ開催
11月3日にホームカミングディに合わせて工体連OBの集いが行われました。
今年は「デザイン工学科の歩みと挑戦」の公演があり、講演会に参加した建築、土木出身の先輩方は非常に興味深かったと思います。
もうひとつの公演は「アインシュタインの遺産~重力波を求めて~」で重力波?と思いますが、講演を聞いているとニュースで報じられたことと繋がっているなどちょっとした発見もありました。講演の内容に係わらずに、講演会から参加すると新しい発見ができるかもしれません。
また懇親会でも講演会から参加した人同士で講演での話題も始まるので時間が許すなら講演会から参加するのをお勧めします。講演会から懇親会までの時間は、学祭を楽しんで欲しいと思います。
久々に小金井キャンパスに訪れた先輩方にとっては、昔の面影を探すのが難しいぐらいの変貌ぶりに驚かれると思いますが、学生時代の友人と参加し、昔の面影を探したり、現在と過去の比較をしたりして楽しむのも良いと思います。
今年は中庭も完成すると聞いていたので、工学祭も中庭を使用して去年より盛大に行われると勝手に想像していたが、きれいに整備された中庭が殆ど使われていなく、少し残念に感じました。学校改革の過度期と思いますので来年以降にさらなる展開を期待したいと思います。
ホームカミングデイの会場では、工体連OBは松尾会長、阿部先輩を中心に集まり、話が盛り上がっていきました。
毎年恒例になっているマンドリンの演奏が、会話にアクセントを加えてくれました。最後に各年代、学科毎そして工体連OBの写真撮影が行われ、少林寺拳法部出身の吉岡さんのエールで参加者全員が輪になり、肩を組んで校歌斉唱を行い、法政大学OBとしての全体との一体感を味わえました。普段の生活ではなかなか年代、業種を超えて一体になることはないと思いますが、ホームカミングデイならではの法政大学OBとしての一体感を実感しに来年も多数の参加をお待ちしています。
(剣道部 武井雅通 ’77)
工体連の更なる発展を
今回、原稿の依頼を受け、その際12年前の「工体連副会長に就任して」(2001年11月)という私の記事も合わせて見 させていただきました。懐かしい限りです。この1 2年間で、小金井キャンパスは本当に変わりました。その前年の 2000年に、理学基準の情報科学部が設置され、工体連は理を考慮した名称変更が大きなテーマとなっていました。
しかし、最終的に工体連の名称のままに落ちついたようです。さらには、2007年には工学部から建築及び土木を名 称変更した都市環境デザイン及び新設のシステムデザインの3学科で、デザイン工学部として市ヶ谷に展開しました。
翌年の2008年には、理工学部(機械工学科(機械工学専修、航空操縦学専修)、電気電子工学科、応用情報工学科、経営シ ステム工学科、創生科学科)及び生命科学部(生命機能学科(生命機能学専修、植物医科学専修)、環境応用化学)が誕生することになり、今日を迎えています。
2014年には、生命科学部で 専修が独立して、生命機能学科 と植物医科学科になる予定で す。1950年に設置された工学 部から、この10数年で情報科学 部、デザイン工学部、理工学部 及び生命科学部が誕生する大 変動が起こった訳です。私も、 工学部の機械工学科、物質化学 科、さらに生命科学部の環境応 用化学科と籍を移動してきま した。一方、小金井キャンパス も南館、西館、東館、北館がで き、さらにこの3月に中央館(名 称不釣り合い?)が竣工し、工 学部時代の面影を全く留めな い程の奇麗なキャンパスに生 まれ変わりました。
中庭には、孔子の楷の木(学 問の木)、近代物理の祖である ニュートンのリンゴの木、さら には遺伝学の祖であるメンデ ルの葡萄の木が植えられてい ます。小金井キャンパスにお越 しの際には、ぜひ偉大な先人縁 の木をご覧いただければと思 います。
ところで、日本の現状は、“失 われた20年”とも言われ、世界 の国々の経済成長と比較して、 その低成長振りが際立ってい ます。さらに、もう10年失われ た状態が続けば、日本は本当に アジアの中の田舎になってし まうのが実情です。
最近では、アベノミクスなど と、多少微かな明かりが見えか かっていますが、日本の将来に 大きな影響を及ぼすTPP(環太 平洋戦略的経済連携協定)参加 問題や尖閣諸島、竹島問題など 外交的大きな問題に直面して おります。このような厳しい状 況ですが、法政大学の130年余 の歴史のなかで培われてきた 「自由と進歩」の精神に基づ き、工体連諸先輩におかれまし ては、是非後輩のより一層のご 指導、ご助力をお願いできれば 幸いに存じます。
最後に、進化論のダーウィン は、“最も強い者が生き残るの ではなく、最も賢い者が生き延 びるのでもない。唯一生き残る ことが出来るのは、変化できる 者である”、という言葉を残し ていますが、工体連の皆様もし なやかに柔軟に、そして粘り強 く、今後のご活躍を期待してお ります。