渡邊 嘉二郎(電67)
会長推薦委員会に於いて選任され、その後の相談役会議(同窓会長経験者)に諮問を経て、第164回理事会にて、渡邊嘉二郎氏が第23代理系同窓会会長として承認されました。
この度、岡本 眞前会長より,本年度から理系同窓会の会長をお引き受けすることになりました。私たちは麻布工学部校舎で1年間学び2年より小金井キャンパスの真新しい校舎で学んだ世代です。このキャンパス移転を機に工体連、技連、工文連や学生自治会などの学生の諸活動が本格化し始めたのでした。
私自身、大学院は他大学で過ごし、博士課程2年から法政大学電気工学科計測制御専攻の設立に伴い教員として採用され以来45年間、工学部および理工学部教員として研究と教育に携わって参り2年前に定年退職し、一応名誉教授になっています。こんな経緯もあり、工学部卒業生であることは間違いないのですが、教員経験者が同窓会の会長の任に着くことに若干の違和感がありました。大学の事情を知るものが一時会長になってもいいかなと思い、お引き受けすることとしました。
工学部同窓会活動が始まった半世紀前は、組織的な同窓会活動に対する卒業生からの関心が強く、また工学部には大きな教員体制があり、この盛んな同窓会を支えることができました。21世紀に入り高度情報化社会の本格化される中で、人と人の関わりの多くが情報インフラに依存できるようになり、その中で肌と肌を触れあうような人間の関わりが希薄になりつつあることも事実です。これは同窓会活動もこの埒外にいることはできない状況にあります。また工学部の再編によりかつての工学部のように大きな教員組織がなくなり従来型の同窓会活動を継続するには多大な負担が同窓生教員にかかるようになりました。
一方、大学にとっての最大の財産は卒業生です。また卒業生の大きな心の財産は卒業した学校が魅力的に輝いていることです。その輝きのもとで卒業生が母校を誇りに思い、自分のルーツとして精神的に母校とつながっているのです。このことはとても大切なことです。この大学と卒業生の関わりという潜在的価値を顕在化するのが同窓会ではないでしょうか。
この情報化社会における情報文明のまっただ中で同窓会を活きたものにするには、従来の同窓会とひと味違うあり方が必要かと思います。新たな同窓会組織論です。思い浮かぶキーワードは自律分散システム的同窓会です。その原点はアーサー・ケストラーのホロンシステム論でしょう。ホロンとは全体としてのハーモニーを維持しつつ、かなり自律的に動きうる要素です。アーサー・ケストラーは彼の著書で繰り返し例示するのは蜘蛛の糸はりです。蜘蛛は同じような規則で糸を張るがその周りの木の枝に応じて張り方を変えるというものです。同窓会は、卒業生の小グループがその地域、年齢、職種、職場の特性に応じて自律的に活動に取り組み、上記の大学と卒業生の関わりにおける価値を顕在化する手助けをする組織ではないでしょうか。このシステム論は大平総理の政策研究会報告書における科学技術の史的展開グループ報告書のキーコンセプトです。このような考えは実体から決して乖離するものではありません。事実、我々の電気工学科同級生は勝手に、年に数度食事会やハイキングなどを企画し互いの無事を確認しあっています。また全国津々浦々で卒業生が法政大学の名の下で会合を持っています。このような自律的な活動を尊重しつつ、そのような活動情報を情報文明の最強のツールである情報インフラを活用することのように思います。この高度情報化社会における同窓会のありようの出発点になるのかなと考えます。
従来の同窓会活動のありかたと適切にバランスを取りながら、法政大学の名の下でつながりながらより柔軟で多様な同窓会活動が繰り広げられ、その情報を共有することで母校を強く感じる組織にできればと思います。
同窓会活動は卒業生も皆さんの汗と情熱で支えられます。皆さんのご支援無しではなにもできません。卒業生の皆様はもとより学校関係者の方々のご指導、ご協力をお願い申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。
同窓会褒賞とは、法政大学工学部創立40周年を記念して同窓会が制定した制度です。
2016年度は、下記の各学科2名の成績優秀者に、法政大学総長・学部長・理系同窓会 会長連名の賞状と記念品を授与いたしました。
理工学部
機械工学科 柴﨑 広樹
大場 渉
電気電子工学科 島﨑 圭
増田 弘
応用情報工学科 加藤 真利奈
渋谷 花梨
経営システム工学科 外山 弘貴
戸部 貴久
創生科学科 髙原 佳菜
飯嶋 真理
デザイン工学部
建築学科 間野 知英
庄子 舞
都市環境デザイン工学科 伊吹 竜一
蒲地 秀美
システムデザイン学科 斎藤 麻由香
霜村 侑己菜
生命科学部
生命機能学科 生命機能学専修 高崎 亜美
植物医科学専修 萩原 悠理
環境応用化学科 山田 咲織
佐藤 史崇
情報科学部
コンピュータ科学科 山梨 裕矢
鈴木 愼人
ディジタルメディア学科 清田 優子
佐藤 広樹
ご卒業おめでとうございます。
拝啓 皆様には、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。今年度も小金井祭中に、理系同窓会で
は恒例の行事となりました「'16ホームカミングデー」を下記の日程にて開催することになりました。
今年度は新たな試みとして、より同窓生に親しみを持ってもらうため、それぞれの理系の出身学部、
A理工学部、B生命科学部、C情報科学部、Dデザイン工学部(順不同)の4つの講演会を企画しておりま
す。万障お繰り合わせの上ご参加下さいますようお願い申し上げます。
敬具
記
◇日時:2016年11月3日(木)13:00~17:00
受付は,12:00~
◇場所:小金井キャンパス「受付:西館ゲート1階守衛室側玄関」
◇会費:3000円
◇内容: 講演 13:00~14:30
同時開催 西館3階 (会場爛をご参照ください)
クリックするとPDFで見れます。
A-講師 岡村 定矩 創生科学科教授 「天文学を支える技術」
B-講師 村野健太郎 環境応用化学科教授 「PM2.5問題と越境大気汚染研究」
C-講師 西島利尚 ディジタルメディア学科教授「誤り訂正技術とその理論」
D-講師 陣内秀信 建築学科教授 「中央線がなかったら見えてくる東京の古層」
・会場:西館3階 A-W305、B-W307、C-W308、D-W306
◎懇親会 15時30分より開催、東館地下(少林寺拳法・マンドリン演奏・抽選会賞品多数予定)
◇主催:法政大学理系同窓会
◇共催:法政大学工体連OB会・法政大学理工学部・生命科学部・情報科学部・デザイン工学部
理系4学部の先生方の4つの講演は、同時間、別々の部屋で行い、その後、合同の懇親会に参加していただく予定です。
下記の4つの講演の中から、出身学部はもちろんのこと、なじみのあるテーマ、興味のあるテーマなど、様々な観点から選
んでいただくことになりますので、申し込みの際には、A,B,C,Dの記入をよろしくお願いいたします。
出席される方は,2016homecomming_application.docに記入の上,E-mail
または,ファックスで申し込み下さい.
■問い合わせ・参加申し込み■
法政大学理系同窓会事務局内
「‘16理系同窓会ホームカミングデー」実行委員会 実行委員長 高橋敏男
〒184-8584 東京都小金井市梶野町3-7-2
TEL/FAX 042-387-6385
E-mail
◆A-講師 岡村 定矩 創生科学科教授 「天文学を支える技術」
概要:本講演では、イントロダクションとして現在の宇宙の姿を美しい天体写真やムー
ビーを見ながら概観し、続いて天文学を支える先端技術のいくつかを紹介する。紹介
する技術はモザイクCCDカメラ、補償光学(Adaptive Optics)、TMT(Thirty Meter
Telescope)、X線の撮像と分光、および重力波の観測などを予定している。
◆B-講師 村野健太郎 環境応用化学科教授 「PM2.5問題と越境大気汚染研究」
概要:2013年1月から2月に北京を含む中国の広範な地域でPM2.5濃度が非常に高く
なり、環境基準値の20倍以上、交通障害や人間の呼吸器への障害が大きく報道された。
越境大気汚染研究は先駆的に1990年代半ばから行われていた。大気汚染物質の塊が
福江島や西日本を覆う事象が観測され、大気汚染予測システム(CFORS)が開発され
運用されている。
◆C-講師 西島利尚 ディジタルメディア学科教授「誤り訂正技術とその理論」
概要:誤り訂正符号について、実用的な研究と理論的な研究について紹介する。具体的には、
リードソロモン符号、ユークリッド復号法、2元重み分布と完全重み分布、漸近に能率
の良い代数的符号、不均一な誤り訂正符号の音声符号化・画像符号化への適用などを
テーマに取り上げる。
◆D-講師 陣内秀信 建築学科教授 「中央線がなかったら見えてくる東京の古層」
概要:東小金井のまわりに広がる武蔵野では、中央線ばかりが重要視される。だが、この鉄
道=空間軸は新参者であり、それを視界から外すと、地形、自然条件と結び対本来の地
域の興味深い構造が見事に姿を現す。ブラタモリ風に、武蔵野を歩いたみたい。
同窓会褒賞とは、法政大学工学部創立40周年を記念して同窓会が制定した制度です。
2015年度は、下記の各学科2名の成績優秀者に、法政大学総長・学部長・理系同窓会 会長連名の賞状と記念品を授与いたしました。
理工学部
機械工学科 山本 京子
宮應 充貴
電気電子工学科 發出 祐基
亀田 悠平
応用情報工学科 藤田 恵梨香
加藤 祐也
経営システム工学科 佐久間 諒
石黒 遼太朗
創生科学科 宇津木 友美
染谷 望
デザイン工学部
建築学科 鵜澤 碧美
長谷川 姿
都市環境デザイン工学科 小栁 雄太郎
工藤 莉奈
システムデザイン学科 大場 勇哉
松本 京子
生命科学部
生命機能学科 生命機能学専修 薄田 京香
植物医科学専修 森 祐美子
環境応用化学科 新原 寛晃
福本 啓
情報科学部
コンピュータ科学科 岩﨑 泰司
戸崎 匡浩
ディジタルメディア学科 鈴木 祥太
鈴木 朋実
ご卒業おめでとうございます。
2015年9月吉日
法政大学理系同窓会ホームカミングデー開催のお知らせ
謹啓
初秋の侯 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。さて,お
陰様をもちまして本年も理系同窓会ホームカミングデーを開催するこ
ととなりました。つきましては,下記により講演会並びに懇親会を催
し,今後一層の,発展を目指したいと存じます。 皆様にはご多用中
のところ恐縮ですがご臨席賜りたくご案内申し上げます。
敬具
法政大学理系同窓会
会 長 岡本 眞
実行委員長 高橋 敏男
記
一 日時 2015年11月1日(日)講演会 午後1時より
記念講演 「これからの 住宅マーケットについて」
ミサワホーム(株) 代表取締役社長
竹中宣雄 様
懇親会 午後15時30分より
一 会費 5000円
一 場所 小金井キャンパス西館マルチメディアホール
主催 法政大学理系同窓会
共催 法政大学理工学部、デザイン工学部、情報科学部、生命科学部
東京都小金井市梶野町三‐七‐二
電話 042(387)6385
E-mail hosei.rikei.alumni(アットマーク)gmail.com
講演会終了後 懇親会(東館生協食堂)を行います。
■問い合わせ・参加申し込み■
法政大学理系同窓会事務局内
「‘15理系同窓会ホームカミングデー」実行委員会
〒184-8584 東京都小金井市梶野町3-7-2
TEL/FAX 042-387-6385
E-mail hosei.rikei.alumni(アットマーク)gmail.com
出席される方は,卒年,学部・研究科,学科・専攻,研究室,Tel,Fax, 氏名をご記入の上,E-mailまたは,ファックスで申し込み下さい.