第12号 法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科同窓会報を4回に渡り,毎週火曜日に公開していきます.
ハワイ島滞在中の新体験
同窓生の皆様に、気楽に読める記事を一編ご提供します。一度ハワイ島に滞在したことのある多くの方は、溶岩ばかりの島で高い山と天文台、そしてコナコーヒーの島であるという印象を、持たれていることと思います。実は大凡その通りなのですが、今回ハワイ島に滞在して新しい発見が得られたので報告したいと思います。
今回は、2009年12月30日から2010年1月6日まで滞在しました。年末の30日に出発すると、航空券が格段に安くなるということを知りました。現地について時間の無駄が無いようにと思い、東京で少しの準備をしました。30日朝10:25にKONA国際空港に到着予定なので、12:30からのゴルフの予約をして出発しました。滞在地は北部西岸のWaikoloa Beach Resort、KONA空港からレンタカーで約40分、Resortに到着後 チェックイン手続きをし、車で3分位のゴルフ場へ出発、昼食のためゴルフ場レストランで特製サンドイッチをテイクアウトし、急いでゴルフスタートということでハワイ島滞在を開始しました。まずはサンドイッチを食べながらのラウンドになりますが、コース内の至る所に岩場が牙を出しているためスコアが纏まらないという状況になります。一ラウンドが終わると夕食のことを心配したくなるような時間となるため、ゴルフバッグをゴルフ場に預け近くのABCストアに買い出しに行きます。ABCストアでは、ステーキを食べたければ適当な厚さにスライスしてもらえるし、食材はなんでもそろうので便利です。食材をホテルに持ち込み自分で調理すれば、安くて好きなものを食べることができ、ベランダで綺麗なサンセットを眺めながらの夕食は何とも言えない至福の時を満喫することができます。
今回の滞在では、ハワイ諸島で一番高いMauna Kea(4,205m)に登りました。1月1日の12時過ぎから時間をかけて頂上を目指しました。途中、火山の爆発によりハワイ島の多くの場所に溶岩が流れ出し、数度にわたって溶岩が重畳した結果、溶岩ばかりの島になってしまったという光景を眺めながら頂上を目指しました。この溶岩はヒロなどの南部の方へ流れたため、北部の方では被害が少なかったようである。車は4輪駆動車のミニバスで、ゆっくりとエンジンを吹かしながら登ってゆきます。標高が高くなるにつれ砂礫状の道路となり、4輪駆動車以外の車では何とも登りにくい道路状況となってゆきます。標高3,000m位のところで気圧調整と夕食と防寒対策のため小休止し、頂上登坂に向けた準備を行います。サンセット見学のための時間調整も済ませた後、頂上を目指して出発。4,205mの頂上は、風が吹き寒い。少し目眩がする。夕方6時過ぎになると太陽が沈んで行く。時間との競争のように沈んで行く。何とも言えず綺麗である(写真1)。
夜の7時頃になると当り一面真っ暗闇となる。頂上から500m程下った真っ暗な空間で、星座観察に入る。こぼれ落ちそうな星を眺め暫し堪能していると、真っ暗な夜空に月の明るさを交えてくると星が無くなる。何とも忙しい光景である。望遠鏡を通して撮影した月の表面の表情を写真2に示す。
結構細かな所まで映っていると思う。 今回のハワイ島滞在で初めて、岩場の無い緑豊かな土地があることを知りました。その場所はWaipio Valleyです。Waikoloaより車で約1時間の場所である。無愛想なナビ付レンタカーで19号線を北部に向かって走り、道なりに走ると北部右岸に出る。240号線と合流すると240号線に入り北上するとワイピオ渓谷に到達する。あたり一面は緑豊かな渓谷があり、ワイピオ・ベイに行くためには急勾配の坂を下るため4輪駆動車で行かないといけない場所でもある。渓谷に入ると草木の茂る世界となる。渓谷に入らなければ緑豊かな山々が連なる世界となっており、乗馬ツアーを楽しみながら野山を歩くことが出来る。ここは、岩場ばかりのハワイ島という印象を完全に払しょくしてくれる世界である。写真3は乗馬ツアーに参加し、山側よりワイピオ渓谷を映 した写真である。
なお、無愛想なナビであったが、大いに役立ったことを付記しておきます。 今回の滞在では、今まで知ることの無かった場所を知ることができ、ゴルフ以外の楽しみを与えてもらいました。次回に行くときには、今なお噴火している火口を見に行きたいと考えています。
前法土会同窓会長 渡邉隆之(68年卒)