第12号 法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科同窓会報を4回に渡り,毎週火曜日に公開していきます.
(仮称)理系学部同窓会および法土会のこれから
法土会(都市環境デザイン工学科同窓会)会長 梅園輝彦
土木同窓会創立50周年記念大会は、同窓生・恩師・現教官など多くの関係者による温かいご支援により、昨年(2009年)11月23日新宿京王プラザホテルにて無事終えることが出来ました。記念大会の同窓会近況説明の場において、“2004年度から土木工学科の名称は変更されているが、同窓会名称は引き続き『法土会』を用い改名しないこと。そして大学事務局などへの登録は「都市環境デザイン工学科同窓会」とすること”が報告され、出席者全員から賛成を頂きました。法土会事務局は記念大会準備期間において、半世紀に亘る卒業生5,350名の名簿更新(約1/3)をおこない、そして本年春学部を卒業した87名を同窓会51期生として名簿に登録いたしました。
私達卒業生は、学生時代友人達に所属学部を紹介する際、技術立国日本の技術者を育てる「工学部」の名称に誇りを感じたものでした。次世代の工学・科学に向けた大学の発展的大改組に伴い、この工学部名称も2011年3月をもってなくなり、同年4月より法政大学の理系学部は「理工学部」「情報科学部」「生命科学部」、そして「デザイン工学部」(2007年4月独立)の4学部体制となります。また、学部改組と共に学科についても、技術の変革を先取りすべく新しい学科の誕生や、名称の変更が行われています。
一方、工学部同窓会においては、学部、学科の再編に準拠した同窓会組織の研究・検討を進めるため、正副会長、事務局長、各学科事務局、各学科同窓会長、歴代会長から若干名が参加する「将来構想検討委員会」を2007年1月に立ち上げました。委員会では2011年春に間に合うよう、活動の中心を学科同窓会とした(仮称)理系学部同窓会「将来構想組織図(案)」の具現化が検討されています。
『法土会』会則3条目的に、「本会は、会員相互の親睦を図り、会員と法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科との関係を密接にし、その発展に寄与することを目的とする」と記されています。学部が再編成された後も学科同窓会の目的を継承し、教室との協力を一層進め、卒業生同士の交流が活発になることが大事と考えます。
創立80周年、100周年に向けてスタートした法土会の活動について私の所見の一端を述べます。国土基盤整備を担当する我々土木技術者は仕事に対する目的意識に迷い、そして国民を代表する政府の一部がこれまでの国土整備手法を厳しく指弾することに戸惑いを感じているかと思います。しかし、この命題を解きほどく技術と経験を持つ我々には、安全安心な社会構築を堅持するため効率的な国土基盤整備の方策を検討することが社会から求められています。この命題について大学と同窓会が論じ合い、その結果を社会実験に移し、実験過程や成果について国民から審査を頂くと言う、 民+学 → 官、産 の新たな流れを追い求める活動が進むことを期待します。
2010年7月吉日
「外濠清掃活動」の報告
土木同窓会では、さる5月22日(土)に外濠清掃活動を実施しました。
参加者は、都市環境デザイン工学科の教員および学生を含めて計81名でした。
当日は天候に恵まれ、4班編成にて、市ヶ谷・飯田橋間の外濠道路、外濠公園等の道路清掃を実施しました。清掃活動後は、市ヶ谷田町校舎での昼食をとり、希望職種ごとに分かれて卒業生と学生との懇談をおこないました。特に就職難の状況であることを反映してか、学生から活発に質疑が交わされていたのが印象的でした。ご協力いただいた方々に紙面を借りて深謝します。
地域や学生の手助けとして、こうした取り組みを定着させてゆきたいと考えています。
三村 卓(1994年卒)
❖参加者の声
人と人との繋がりが希薄になる昨今、OBと現役学生によるこのような取組みは互いに刺激されることも多く、地域や社会に目を向ける良い機会だと思います。2回目の今回は前回より運営もスムーズになり、アットホームな談笑ができました。次回は、もっと多くのOBの方が参加されることを願っています。 村岡純生(1982年卒)