第11号 法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科同窓会報を4回に渡り,毎週火曜日に公開していきます.
橙杜会(1959卒)クラス会の報告
卒業から50年‼
平成21年5月25、26日に箱根強羅「せせらぎ荘」で“橙杜会”を開催しました。
橙杜会は昭和34年(1959年)に建設工学科(土木専攻)を卒業した者達のクラス会で、3年生から土木専攻と建築専攻に分かれ、土木専攻は30数名の1クラスだけでした。当時の校舎は東京麻布三ノ橋にあって他の組織も同居した小さな建物でした。まだ、都電(路面電車)が縦横に走っている時代でしたが、一方で戦後の混乱時に一区切りがついて経済の高度成長が歩み始めた頃でもありました。
それから50年が経過し、その間幾度かクラス会を行ってまいりましたが、今回は卒業後50年という節目の記念クラス会となりました。在学当時大変お世話になった中島国明先生にもご参加して頂き10人という少々寂しい集まりでしたが、遠路四国、九州からも参加者がありなごやかに思い出を語り合い、話題の尽きない一夜を送ることができました。「次回はいつ?」なんて話もでましたが、まもなく後期高齢者になろうという一同、あまり期待せず喜寿(77歳)を目標にと大笑いするなかで散会しました。
草次淳一(1959年卒)
「外濠清掃活動」の報告
「法土会」は、創立50周年の記念事業として大学周辺のボランティア清掃を行いました。清掃箇所は、都市環境デザイン工学科が市ヶ谷田町校舎に本格的に展開することから、市ヶ谷キャンパスに面する外濠道路・公園を対象とし、5月23日(土)に22名のOBのほか、在校生38名、教員4名の計64名で実施しました。午前10時から2時間を掛けて清掃を行い、終了後は昼食と摂りながらOBと在校生で懇談しました。
当日は晴天で、二十四節気の「小満」、七十二侯の「蚕起食桑」、まさに陽気盛んで、万物が次第に成長して一定の大きさに達してくる様に在校生の姿が重なり、5月の風以上に新鮮な空気が満喫でき、心が洗われる一日でもありました。
野口博章(1979年卒)
第14回社会工学セミナーの開催報告
皆様のお陰で、本年6月18日に第14回目の社会工学セミナーを迎えることができました。今回は、今年4月より専任教員として着任された高見公雄教授に、都市デザインや美しいまちづくりのノウハウ等、日頃の先生の活動に加えて、様々な四方山話も織り込みながら、今後の都市基盤整備や土地利用についての方向性についてお話して頂きました。今回は、現役の学生が30名、OBが10名という参加人数でした。
社会工学セミナーの役割として、基本はOBのスキルアップの場、意見・情報交換の場、OBと大学との交流の場であることに間違い無いと考えています。在校生や大学院生にとっては授業とは別に社会人の日常の実務とは何かを知る場とし、若手OBにとっては自分の所属する会社を離れ、意見や情報交換の場として活用し有意義な会となってきております。現役の学生とOBとの繋がりも従来に比較し、深いものになってきております。
今後は、在校生や院生、女性OB(OG)、にも多く参加して頂き、より多くの意見、四方山話等ができるサロン的な内容を考慮し、適時適切な話題を提供して行きたいと考えています。
例えば、最近の建設事業の入札形態は、プロポーザル、技術提案型、総合技術評価方式等と多様化が進んでいます。提案するにしても、評価項目がマンネリ化していると思う事がありませんか?
より良い提案を受付けて評価する(評価される)ことは当然ですが、「本当に組織として利益が出て実施できるのか?」という疑問を抱く方もいるのではと思います。発注者の立場、請負者の立場で認識すべきは、「現場」が物語る「事実」を各自が収得体験することかと思います。実務に強い法政OBが集い、「ものづくり」の基本となる、「現場と事実」の知恵を共有すると、また違った世界が開けるのではと思います。皆さんの疑問「本当にそうなのか?」とか「やっぱり、そうだったんだ」との情報を共有できる場とし、「面白い!」を目標に皆さんが集まれる社会工学セミナーを開催していきます。次回は10月中旬に開催する予定です。
社会工学セミナー担当理事
蛭川愛志(1984年卒)
学務課からのお知らせとお願い
<土木工学科入学者の一級建築試験の受験資格について>
2003年度以前に工学部土木工学科に入学し、2004年度以降都市環境デザイン工学科として卒業した方は、実務経験2年以上で一級建築士試験に出願ができます。その際は右の点にご注意ください。
・学校コード「999999」で申込むこと。
・ 大学発行の一級建築士試験受験専用の卒業証明書、成績証明書が必要です。
編集後記
土木同窓会が50歳となりました。50年前といえばテレビや洗濯機など電化製品が家庭一般に普及し始め、電化製品で生活水準が一気に向上しました。人類が誕生し気の遠くなるような歳月の中、あっという間にITや携帯電話などこの50年の間の技術の進歩・発展は加速度を増し恐ろしささえ感じます。50年後の未来はどうなっているのでしょうか?
半世紀という年月の重さを考えさせられます。
気がつくと私も今年50歳。あれよ、あれよという間の半世紀でした。
法土会報編集委員 山川宏明(1984年卒)